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1〜2日目
ケラリア・ピグマエアの現地大株の発根管理1〜2日目、状態判断〜下処理〜植え込みまでを実施しました。
ケラリア・ピグマエア Ceraria pygmaea の大株 を迎えました。
最大幹幅は15~16cm。
かなりの重量◎です。
前回の投稿で記述した、
ケラリア・ピグマエア未発根株の状態判断や事前処置、育成環境を、早速この大株で試してみたいと思います。
<関連リンク>
状態チェック
枝葉はすべて枯れているようです。
枝先をカット✂すると、
断面は湿り気を帯びています◎。
指で簡単に取れる枝も多々あり。
できる範囲、
枝先の枯れた部分は剪定し除去しました。
肝心の根っこをチェック↓
他の根も少しカットしては状態を見る↓
カット続けるうちに、
きれいな断面が(^o^)
((o(´∀`)o))ワクワク
と・こ・ろが、、
喜びも束の間・・・
最も太い根 をチェックする、、
恐る恐るカット↓
腐食している部分は柔らかく、
黒〜茶褐色 をしてます。
思ったよりも深いぞ、、、(;´∀`)
仕上げは彫刻刀を使う。
根元のさらに奥の方まで削ったので、
深く植え込む必要性が出てきました。
少々残念ではありますが、
生かすための処置として背に腹は代えられません。
気づけただけでも結果オーライです。
表皮を彫刻刀で削ったり、
指で押さえるなどして他にも腐食がないかも入念にチェック↓
殺菌〜発根促進
殺菌剤はホーマイを使います(手元にこれしかなかった)。1〜2時間くらい株全体を浸水させました🛀。
殺菌後、
発根促進剤であるオキシベロン水へ1〜2時間浸水🛀。
希釈率は100倍くらい。
続いて、
根の断面に粉状の発根促進剤ルートンを塗って🎨、
半日くらい乾燥させました。
これは期待できるぞ!😃
用土作り
植え込み土はさらさらして柔らかく
乾燥しやすい配合にしました↓
配合率
- 軽石 4
- バーミキュライト 3
- ゼオライト(ソフトシリカ)3
- 肥料系(くんたん、HB101 顆粒、マグアンプK) 少量
少々やり過ぎなくらいの速乾用土ですが、
過去に失敗した教訓として、
根腐れ予防を第一に 考えた結論です。
保湿性のある用土は避け、
企図してバーミキュライトと軽石で 蒸散性を高める 作戦。
肝は ゼオライト でしょうか。
ゼオライトの吸湿性、通気性(他、保肥性や酸度調整)にはかなり期待してます。
ミネラル豊富で発根促進作用もあります。
市販のゼオライトの中でも、
硬すぎず多孔質のミリオンA(ソフトシリカ)は使いやすくおすすめです。
植え込み
植木鉢は大きめのシャロー鉢(平鉢)、、、
の予定でしたが、
なんとなんとコヤツ入りきれません(汗)
急遽、
深めの陶器鉢で挑むことに。。。
鉢底には
中粒相当のミリオンAを敷き詰め(湿度調整)、
その上には
硬質で粒状のくんたんを乗せる(株の沈下抑制、湿度調整)。
根元深くまで腐食を除去した部分がネックとなり、
株の重心が定まらないので、
途中に中粒〜大粒の日向石を適量挟み込んで対処しました。
腐食が進行していた根元に関して、
結局のところ、意図的に覆土はしませんでした。(根腐れ抑止)
正直、腐った部分を完全に除去できた自信がありませんので、乾燥させて様子を見たほうが無難であると判断しました。
化粧砂は黒色の富士砂を使いたかったのですが、
蒸散率が劣ることを考慮し軽石を選択しました。
完成↓
温室内で管理育成
所感となりますが
ケラリア・ピグマエアの活動期は日本の春秋頃の印象です。
C.ピグマエアの原生地であるナミビア南部・オレンジ川周辺は温暖な乾燥地☼で、年間気温も20〜30度の範囲で推移します。
ケラリア・ピグマエア原生地・オレンジ川近隣の町「Kaokoland」の年間気温&降水量
引用元:
https://www.safaribookings.com/kaokoland/climate
天候に左右される屋外☔では安定した管理は望めませんので、室内に常備している温室で管理します。
温室の育成環境
温度 | 25 ±7 度 |
---|---|
湿度 | 58 ±12 % |
補足 | ・日中は温室のビニール扉を開放して温湿度を調整 ・過灌水時には扇風機🍃で風当て ・鉢底に砂を敷いたトレーを介して鉢内の湿度調整 |
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水やり加減とタイミングも重要になりますが、
用土の乾き具合が掴めるまでは遠慮気味で始めて、
適宜竹串を挿すなどして用土の保湿レベルをチェックします。
サスティーは持ってないけど、
あったら便利かも。
【有力情報】防腐・殺菌作用もあるHB-101希釈スプレー
植物の免疫力向上作用があるHB-101(フローラ)。
既に愛好者も多いと思います。
自分はコストパフォーマンスを考え、
普段はHB-101の原液ばかり多用してましたが、
同シリーズの“HB-101希釈済みスプレー“には原液には混入されていない
“ポリリジン“という植物由来の防腐成分(細菌増殖抑止効果)が入っているようです。
ポリリジンは弁当・惣菜・菓子などの防腐剤にも使用されています。
そもそも成分維持目的で混入されている防腐成分を逆手に取ることで、腐食している株や低調な株への有効成分として活用するわけです。
植物由来なので樹木には融和性があり、樹木の切り口にも問題なく使用できるどころか、腐食を止める作用もある。
(概略)
これは個人の推測で語っているわけではなく、販売元フローラ社の質問返答に基づいた内容を転記しています。
この度の情報提供者は、
“しろやん”さん(@siroyan13088)です。
実際にHB-101の成分内容をお問い合わせされたとのこと。
しろやんさん、有力な情報をありがとうございます!m(_ _)m
ちなみに、
しろやんさんもC.ピグマエア大株の発根に挑戦されてます!(→投稿)
はじめてO.パキプスの発根管理していたときに、
頻繁にHB-101希釈済みスプレーを噴霧していましたが、
少なからず発根成功への手助けになっていたように思います。
やるっきゃないでしょ!?
早速、家にいるときは
HB-101スプレーで追撃噴霧!
HB顆粒と合わせてダブル効果じゃぁ〜!🔥
٩(๑`^´๑)۶
- HB-101野菜作りや園芸に。 | フローラ公式通販
- https://www.hb-101.co.jp/products/detail/148
(※公式通販には希釈済みスプレーは見当たりませんでした。??)
まとめ
今後さらなる芽吹きの徴候がないか、
引き続き目を皿のようにして👀定点観測します。
(続く)