9月
18, 2019
【〜35日目/vol.3】オペルクリカリア・パキプス現地株の発根管理|水耕〜土耕編
35
日目
オペルクリカリア・パキプス現地株【Vol.3】の発根管理を始めて35日目となります。
前回の投稿⇣
28日目〜
少しずつですが、
枝全体に「緑のポッチ(新芽🌱)」
を確認できるようになってきました。
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ケイ酸を施与
さて、
注文していた「水溶性ケイ酸」が到着したので、
早速使用してみました。
ケイ酸の効用
ケイ酸は植物細胞を活性化させ、
光合成の促進や病原菌の抑制、茎や葉を丈夫にするなど、
植物の生育に好影響を与えるといわれています。
結果的に肥料吸収も促進されるため、
通常よりも少ない施肥で十分な効果が得られるようです。
またケイ素は地球上のあらゆるところに偏在している元素ですので、
多量に施用しても土壌環境(水耕)に負荷を与えることがありません。
(※限度はあると思います)
ミリオンAの主成分もケイ酸です⇣
「ph11 以上」
かなりのアルカリ度です。
30,000倍を目安に希釈とありましたが、
イマイチ検討つかないので、
適当に10滴ほど垂らして
phを計測してみる。
(約800mlの水に対し)
ふんぎゃぁ〜〜〜!
( Д ) ゚ ゚
PH 8.0超え!
やっちまったぁ〜〜
急いで水を総入れ替えして難を凌ぐ、、
ふぅ〜〜
しかし、 ものすごい純度。
これはマジで1、2滴でよさそう。
PHの振れ幅が半端ない。
この時ばかりは
水質計があってホントよかったぁ〜
と
胸を撫で下ろす。。
〜31日目
水耕環境は悪くないと思うのですが、
成長のペースはあまり早くありません。
土耕で発根管理をしたベアルート株1号の発芽の勢いと比べると、
スピード感は約3分の1といったところ。
2週間ぶりに確認した根元⇣
あまり変化はないようです。
ということで、
腹は決まりました。
土耕に切り替えるぞい!
(・`ω´・ ○)キッ
(発根してないけど、)
土耕の準備
土耕への切り替えプロセス
(根元にルートン塗りつけて乾かす)
②培養土に植え込んで潅水
③(水耕時と同様に)温室環境で鉢内を温めながら生育
①培養土づくり
オリジナル培養土の配合は以下。
(すべて粉抜き処理済み)
■配合率
- 硬質鹿沼土(小粒) 3
- 焼成赤玉土(小粒) 2
- 平和サボテン培養土(細粒〜極小粒相当) 2
- ベラボン(S) 3
- バーミキュライト 少量
- ミリオンA(ブロックシリコ) 少量
- HB-101 フローラ顆粒 極少量
- 腐葉土 極少量
- くんたん 極少量
■酸度
PH6.0〜6.2
■鉢内断面図
■備考
排水性、通気性、保湿性、保温性を特に重要視しました。
かなり柔らかめの用土で、
水分を含むとドロっとしてグラつきやすい。(命名:「泥耕」)
環境適応を考慮してベラボンを多めにしました。
(※発根して復調すればベラボンの含有率を減らす予定)
水耕時のベラボンも流用。
くんたんは酸度調整のため使用。
②培養土に植えて潅水
鉢に関しては、
「透明のプラ容器」を代用します。
(ダイソーで購入)
発根のタイミングを計ることと、
水やり加減、
根腐れへの対処が目的です。
鉢底穴を多めに空ける⇣
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準備は整いました。
植えるぞー(ง `ω´)۶
鉢底には、
底石代わりとしてミリオンA(ブロックシリコ)を平置き。
用土を投入し、
根元周りには水耕時に使用していたベラボンを強めに差し入れました。
環境適応処置。
完成⇣
潅水!
潅水用の水は水耕時の温水(35〜38度、PH6.2/EC1.5)を使用しました。
環境適応処置。
③温室環境で鉢内を温めながら生育
水耕時と同様に、
温室環境(鉢底からヒーター)で管理します。
鉢内の保温性を上げるため、
黒プラ鉢(セラアート鉢)を鉢カバー代わりに使用⇣
温度 | 32〜34度 |
---|---|
湿度 | 60〜75% |
鉢内温度 | 35〜37度 |
水やり頻度 | 乾く前に適宜注水(ph6.1〜6.3) |
霧吹き | 一日に複数回(適宜、活性剤を希釈) |
あとは成長がストップしないことを祈るのみ。
(○ `人´ ○) タノンマスー!
35日目〜
土耕に切り替えて4日が経過。
発芽のスピードはさほど変わりませんが、
新しい環境にも適応できてるようです。
うまく『だます』(苦笑)ことができました( ̄ー+ ̄)
さらに
保温力のある緩衝材で容器を囲う↓
容器内は36〜38度くらい。
だんだんと緑のカラータイマーも
浮き出てきました(∩´∀`)∩ワーイ
調子良さそうです。
パキプスの水耕メリット・デメリット
あらためてパキプス水耕に対する個人的見解を
以下まとめました。
メリット
- 根腐れしにくい
- 根元の状態を確認しやすい
- 即効性 > 緩行性(※土耕と比較した際の一般的な見解)
デメリット
- 土耕への切り替えが難しい
- 水質・水温の徹底した管理が必要
雑感
水耕のほうが比較的リスクは少ないかもしれません。
はじめて発根チャレンジする人でも
用土(水やり具合、根腐れ)を気にしなくていいのでオススメです。
ただし土耕よりも幾分手間が掛かるのが難点。
(水替えや将来的な土耕への切り替え作業など)。
温室設備や適した用土があるなら、
土耕から始めたほうが楽ではあります。
まとめ
パキポディウムのベアルート株であれば、
暖かい季節に屋外ほったらかしで勝手に発根してくれます。
一転パキプスになると、
温室ぬくぬく環境でもなかなか目醒めようとしません。
この焦れったいところが
余計に愛着を生むといえばそれまでなんですがw、
早よ起きてくれ( ̄人 ̄)オ・ネ・ガ・イ♪
(続く)
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Hirohira
6月 28, 2023 at 19:17
はじめまして。
パキプスの輸入株を購入し発根管理に挑戦している初心者です。発根管理の記事を拝見して勉強させてもらいながら日々パキプスに向き合っております。色々な情報が盛りだくさんで大変勉強になっております。
今月初旬から水耕管理を開始して3週間が経ち各所に目吹きの兆候があり幹肌にも緑の部分が多くなりましたが、発根までは至っておらず土耕管理に切り替えようと思っております。
そこで質問なんですが、掲載されている土耕管理で土が乾かない様に水やりをするとあるんですが、乾かない様に腰水で管理するのはありでしょうか?腰水の器にもゼオライトを敷いて水質が悪くならない様にしながら湿った状態を保とうかと考えております。
ぜひお知恵をお借りできたら幸いでございます。何卒よろしくお願い致します。
mofmof7
6月 28, 2023 at 20:30
まだ芽吹きの兆候段階ですから、水耕でしっかり発根させてから腰水や土耕へ移行したほうがリスクは少ないです。
思いのほか水の劣化は早いので、こまめな水替えを怠らないことです。
発根も1cmレベルの微発根ではなく、しっかり分岐させて太根になるくらいでも遅くはありません。
パキプスの発根管理は、他の方のインスタやyoutubeも参考になると思います。
#パキプス #operculicaryapachypus とかで是非検索されてみてください。
Hirohira
6月 29, 2023 at 00:21
早速のお返事ありがとうございます。
根が出てからの土耕移行の方が良いのですね。もう少し気長に様子を見ながら向き合っていきたいと思います。
もう一つお伺いしたいのですが、水耕で発根を待つ場合に、使っている器が透明なのですが根元にも育成ライトの光や自然光が少なからず当たっていている状態です。発根を促す上で根本には光が当たらない方が良いのでしょうか?
重ねての質問で申し訳ございません
m(_ _)m
mofmof7
6月 29, 2023 at 08:17
根元への照光は発根を抑制しかねませんので、
遮光性の高い容器をご検討される方が良いと思います。
(即席で、容器にガムテープを巻くなど)
応援してます(≧∇≦)b
ご返信には及びません。