8月
23, 2019
【vol.3/開幕】オペルクリカリア・パキプス現地株の発根管理
さて、
3回目の挑戦 が始まります( ー`дー´)キリッ
「オペルクリカリア・パキプス🌿」
ベアルート株 (※抜き苗輸入株)の発根作業 です。
やっぱパキプス好きなんだよな〜
今回の購入株⇣
なかなかのモンスター感ですw
過去二回の発根作業は、
1勝1敗。
初めてお迎えしたパキプス(※購入時、植込み済)は、
最初からすこぶる順調でした。
園芸のイロハも知らない素人でしたが、
株自体が大きめ(最大幅15cm)で生命力もあったお陰か、
手間取ることもなく現在まで生き生きしてます。
良い兆候もないまま敢え無く枯らしてしまいました。
元々小さい株だったため生命力も備わっておらず、
序盤の根腐れが致命傷となり逝ってしまいました。
今回新たに3回目の発根チャレンジを開始します。
よぉ〜し!
やったるど〜〜!!♪( ´θ`)ノ
重っ!ww
株の状態チェック
今回もネット経由で購入しているため、
到着するまでは幾ばくの不安が伴います。
私が 購入前に特に重要視する点 は以下となります。
※上から重要度高。
①株の重み
当然のことですが実際に手に取って持ち上げてみないと分かりかねます。
(株のみの重さです。鉢植えではなく)
元気な株は見た目以上にズッシリと重い。
充分に水分を保持できている証拠です。
そういう意味ではネット経由ではなく、
実際に触れてみて納得した上で購入するのが一番。
購入株の採点
購入前に株の重量の件はお尋ね済。
実際に届いた株もずっしり重たい。
過去何度もお取引をさせていただいてる業者様でしたのでその点安心でした。
②幹や枝の内皮(表皮)の緑具合
販売業者さんの対応次第ではあります。
胴体を爪でかするなどすると、
生命力が残っていれは緑色の内皮が剥き出しになります。
(とは言え、爪でカスられるのも抵抗あるんですよね苦笑)
枝も同様に、
剪定した箇所が瑞々しい緑色でみえれば生命力ありです。
ちなみに枯れたパキプスを保管してますが、
もはや爪でかすろうが剪定しようが内皮の緑感は皆無です。
購入株の採点
懸念事項として霧吹き後でも外皮の緑化が少ないこと。
③シワや萎み具合
ネット上の掲載写真であってもなんとなくは判断できるかもしれません。
根元(パワータンク)、胴体、枝、全てを隈なく見渡した時に、
シワが多く萎縮している場合はかなり疲労困憊している状態です。
特に胴体の萎縮は危険信号です。
経験上、枝がシワシワになってしまっている箇所からは芽吹かないことがほとんど。
既に枯れてしまい水分が行き渡らないためです。
購入株の採点
一部細枝にシワが見られるものの、全体的に萎縮はなく及第点
④緑葉の残存具合
緑葉が残存していれば概ね良好な状態と言えます。
ただし根っこは無くても
株の力で芽吹かせることはありますので油断は禁物です。
購入株の採点
緑葉は見当たらず。わずがに枯葉が残っているのみ。
⑤根元の切り口
こちらも販売業者様の対応次第。
(輸入直後に)根元をカットした際に切り口から瑞々しさを感じられるどうか。
通常、黄白色であれば生命力あり。
黒ずんでいれば枯れかけている可能性があります。
ただし間違ってはいけないのが、
水分を含んだ切り口は徐々に黄白色から茶色にくすんできます。
色味だけで一方的に根腐れと決めつけて、
無碍に短くカットしないように気をつけたい。
■参考写真:主根の根腐れ
購入株の採点
▼到着後(霧吹き後)の状態⇣
購入前写真と到着時写真では3日ほど経過しています。
配送時間を考慮しても状態は良いと言えます。
水耕による発根作業
序盤は 水耕管理 でやってみます。
混入する発根剤は以下。
水替え(2日に一回)の都度変更します。
オキシベロン溶剤 ⇨ メネデール ⇨ hb-101(以降、発根まで継続)
(※根拠はなし。成分の偏りを懸念して)
水温は 35度前後 を保持するよう心掛けます。
(参考:「ビザールプランツ ― 灌木系塊根植物からアガベ、ビカクシダまで」)
希釈水を入れたガラス瓶をプラ鉢内へ投入。
鉢内部の隙間に緩衝材を詰め込んで保温性を高める。
株本体も冷やしたくありませんので
緩衝材でくるんで保温し、
さらにヒーター上に据え置きました⇣
鉢内部の温度「36〜37度」⇣
鉢上部(胴体付近)の温度「30〜32度」⇣
✅大事なポイント
枝枯れ抑制と幹からの水分吸収を促すためです。
この間、蒸散抑制のため乾燥した強い日差しのある環境は避けます。
夏場であれば屋外の遮光環境、窓越しに日の当たる場所など。
照度や湿度調整をした温室内であればより管理しやすい。
いずれにしても冷やさないようにしたいところ。
マメに上から霧吹きしてます。
まさに、お一人様サウナ状態ww
さてさてどうなることやら…
(正直、温室作ろうかとかなり迷っている・・・)
今後の展望
今回は以下の順序で発根作業を進めていこうと思います。
(※状況により変更する可能性あり)
1、【水耕】発根剤入り希釈水に浸す (←いまココ)
2、【水耕】発根後、ココヤシマットで根元を包む
3、【水耕→土耕】発根剤を根元にペースト
4、【水耕→土耕】土耕への適応調整
5、【土耕】肉厚プラ鉢&培養土へ植え込み
発根するまでは水耕を継続してみます。
順調に発根した暁には、
「ココヤシ入りネット」で根元を包みながら水耕をし、
将来の土耕環境へ臨む予定です。
「パキプス水耕理論」の詳細は、
この本に記載されてます↓
まとめ
今回の発根作業の肝は、
「水耕で発根させた後の土耕への切り替え」 です。
水耕後の土耕は根腐れしやすい。
根腐れ防止策として、
水耕中にココヤシマットでくるむだけでは正直心もとない。
たとえば、
水耕後の乾燥させ具合、
無菌用土に一定期間植え込む(カビ防止策)など、
鋭意思案中です。
今回の検証実験で
リスクの少ないパキプスの発根メソッドを確立させたいところ。
次回、
無事に発根のお知らせができるよう孤軍奮闘します!( ̄^ ̄)ゞ