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日目
オペルクリカリア・パキプス種子から育成を始めました。
オペルクリカリア・パキプスについて
オペルクリカリア・パキプス
Operculicarya pachypus
マダガスカル島南西部・トュリアラ州原産のウルシ科植物。
ワシントン条約・CITES第Ⅱ類に指定される希少種(2017年1月13日時点)でもあります。
オペルクリカリア・パキプスの魅力
ずんぐり凸凹した胴体に、
縦横無尽に伸びるジグザグの枝。
無骨な風体からは似ても似つかない”メルヘン調の小さな葉”が、
逸し乱れて上空間を緑色に染める。
まさに、
〝ギャップ萌え″ 植物の代表格。
魅力の虜囚になった人間は数知れない。
(私もその一人であることは言うまでもない)
新たなるパキプス育成チャレンジ
過去、
本ブログでもパキプスの育成記を綴ってきました。
【SERIES1】オペルクリカリア・パキプス現地球の発根管理日記
【SERIES1】オペルクリカリア・パキプス現地球の発根管理日記
【SERIES3】オペルクリカリア・パキプス現地球の発根管理日記
さて前置きはこれまでにして
本題へ。
次なる育成チャレンジを始めます↓
「オペルクリカリア・パキプス 種子から育成チャレンジ」
昨年(2018年)ぐらいからネット界隈で少しづつ出回り始め、
相場では1粒1000円くらいもする高価な種子です。
まずは手始めとして数粒を購入し、
実際に発芽実験を行いました。
(※種子の購入先は控えます)
第一回/発芽実験
届いた種子4粒。
種子は 超硬い。
まずはオキシベロン希釈水に半日浸した後、
播種用土に植え込む。
好光性らしいので土はかぶせず、
少し埋めるだけで。
常時30度以上の温室内でLED照射。
さらに乾燥を防ぐために
上から透明フタをかぶせて、
うっすら腰水を。
2週間が経過↓
全く動く気配なし。
一旦種子を取り出して、
再度オキシベロン水に数時間浸してみる。
一ヶ月半が経過↓
発芽の気配なし。
惨敗。。。
手強いぞ、これは・・・( ̄▽ ̄;)
第二回/発芽実験
再度、パキプスの種子を3粒購入。
(次は購入先を変更しました)
果肉除去
今回は念には念を入れて、
まずは種子に付着した果肉を落とす処置。
果肉が残っていると雑菌が繁殖しやすいとのこと。
しっかりと歯ブラシでこそぎ落とす。
種子殺菌
次に、
種子殺菌剤の”ホーマイ水和剤”を希釈水にし、
4〜5時間浸しました。
ホーマイ臭すぎ φ(´ー`|||)
脱脂綿に包む
前回の失敗を踏まえ、
発芽方法を見直しました。
「濡らした脱脂綿に種子を包む」方法。
instagramで成功した事例が数件見受けられましたので、
模倣実験をしてみます。
メネデール希釈水に浸した脱脂綿に種子を包む。
ヒーターで加熱
脱脂綿を小瓶に投入し、
足元ヒーター上に据え置く。
日中は窓越しの光が当たる程度。
さらに乾燥を防ぐために
上から透明フタをかぶせる。
これでどうだ!ヽ(゚`∀´゚)
7日が経過
動かぬ。
まだ一週間、焦らず焦らず。
一ヶ月が経過
動かぬ、
動かぬのだぁ〜〜〜(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
もはやこれまでか。。。
二連敗。。。(°_°)
第三回/発芽実験
三度目の正直、
パキプスの種子を3粒購入。
ヽ(゚`∀´゚)ノウヒョ ━━━━━━!!!
種子を活性化
オキシベロン希釈水に半日浸す。
3種の用土で実験
今回は3種の用土で実験してみます。
しっかりと浸した用土に
種子が隠れるくらいまで植える。
(種子表面が乾きやすいことを懸念して)
さらに乾燥を防ぐために
上から透明フタをかぶせる。
ヒーターで加熱⇣
日中は窓越しの光が当たる程度。
しっかりと熱が籠もるようにと、
用土は薄くしている。
これでどうだ!!!!
ヽ(゚`∀´゚)ムキー
三週間が経過
あの〜、
動かないんですけど。
( ̄- ̄;)
再度オキシ水につけ直して
ダメ元で播種。
さらに1週間後
( ̄▽ ̄*) ・・・ァハハ
動く気配なし。
よもやの三連敗。
(°_°)
ポーン(O_O)
・・タガが外れたわ。
(ゴリパラ斉藤風)
第四回/発芽実験
これまでの発芽率 0.000
10粒中0 !!!
引退勧告迫る。
ハァ…(|||´Д`)=3
これが最後のつもりでポチりました、
3粒。
今回届いた種子は表皮が白い。
なんとなく新しそうな雰囲気。
これは期待できるぞい(`ェ´)ピャー
※購入先は再度変更しました。
事前処理
今回は3種の促進剤で比較してみます。
1粒目
ラピッドスタート漬け。
2粒目
オキシベロン漬け
3粒目
ジベレリン漬け
希釈はざっくり。
少しの水道水に数滴を垂らだけ。
それぞれ4時間浸しました。
播種
挿し芽用土は統一し、
土に還るジフィーポット に播種。
種子の表面に空気が触れない程度に土を被せました。
さらにヒーター上で温める。
直置きでは熱すぎるので、
鉢底を2重に敷いてその上に据える。
最後に蓋を乗っけて蒸散も抑制。
完成⇣
ほんとマジでお願いします。
3日が経過
さすがにまだ動きはない。
おそらく表土温度は、
27〜30度前後。
ここでラピッド、ジベ、オキシ水を追加投入。
ふふふ、
喰らいなさい。
そして5日目
きた〜〜〜〜っ! ジベ & オキシ!!
2つ発芽!!!
これは嬉しい〜〜!!\(//∇//)\
生えたどぉぉ〜〜〜!
♪( ´θ`)ノ
ふぅ〜、、、
長い闘いだった…
ひとまず第1段階突破。
雑感
所感ではありますが、
種子の発芽有無は、
9割以上”種子の鮮度”に左右される気がします。
少し割高であっても海外の大手ナーセリーと太いパイプを持った、
実績ある業者から購入するほうが安心かもしれません。
でも〜〜〜、、、、
それが分かれば苦労はないんじゃ…(|||´Д`)=3
まとめ
本稿は”続けられる限り連載していく予定です。
ふぅ〜
未発根株(ベアルート株)の発根作業と比べ、
種子の発芽実験は気持ち的に楽ではありますね。
なにせ未発根株は投資額がデカイので
発根するまでは変な汗が滲み出てきます(苦笑)
いずれにしろ発芽した時の喜びはこの上ないもの。
だから植沼生活は止められないのだ( ̄▽ ̄*) ・・・ァハハ