9月
1, 2019
【〜18日目/vol.3】オペルクリカリア・パキプス現地株の発根管理|水耕編
18
日目
オペルクリカリア・パキプス現地株【Vol.3】の発根管理を始めて18日目となります。
前回の投稿⇣
10日目
結局、
温室作りました。(8月末設営)
発根成功率を上げるには、
安定した温湿管理は必須条件です。
上部からはLED照明(直射回避、日中のみ)、
鉢底からは常時足元ヒーターで温めつつ、
パネルヒーターで室内を31度前後に保つ。
しかしこのままでは
湿度が 50%を切りそう でしたので、
急遽、加湿器 を投入。
加湿器はコレ(※リンクは品番違いの新製品)↓
◎貯水タンク容量2〜3日分(※湿度60%環境)
◎超静音
◎五段階の湿度設定
など、
スペックは文句なし です。
湿度は 常時65%前後 をキープ。
一時はこれで様子を見たい。
14日目
まだ動きはなし。
容器を見直しします。
現在水耕に使用している円筒ガラス(口径10cm)ですが、
いかんせんパキプス本体がジャストサイズすぎて隙間がなく、
水面にまで空気(酸素)が行き渡らない気がしていました。
⇣
ふた周り以上大きな円筒ガラス(口径15cm)に変更 しました。
これにより水面に空気が触れる面積を確保。
さらにアルミホイルを巻きつけて遮光(※発根促進)。
- 【参考リンク】「根からどうやって酸素を吸収するの?|日本植物生理学会」
- https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=4263
ココヤシマット(ベラボン)を導入
発根後に使用する予定だったのですが、、、
ココヤシマット(ヤシの実チップ) を一足早く導入します。
理由は、
硬いガラス底面に主根が着地しているため。
ココヤシをクッションにしようと画策しました。
(根元に負荷が掛かり、発根が阻害されることを懸念)
ココヤシマットの本来の主目的は
将来の土耕に備えるための適応処置となります。
パキプス水耕理論はこちらの書籍にて掲載あり↓
ヤシの実チップ(ベラボン)の特徴
天然ヤシの実のスポンジ状繊維を
特殊加工によりチップ状にしたものをベラボンと言います。
ベラボンの特徴は水を吸うと膨張し、
土壌空間に隙間が生まれることで通気性が促されます。
通常ベラボンはアク抜きされた状態で販売されています。
ヤシの実繊維に含まれるタンニンという成分が根の発育を阻害するからです。
アク抜きベラボンと言えば、”フジック”
というくらいに業界シェア率は高く信用度も高い。
◆「プレミアムベラボン 多肉植物用」(アク抜き済)
◆アク抜きベラボン
ベラボンマットの取り付け
パキプスの根元に
ベラボンマットを取り付けていきます。
①ベラボンをネットに詰める
排水溝ネットがオススメ。(100均で購入)
二重構造の排水溝ネットであれば
微粉まで濾過してくれます。
ベラボンの量は主根を覆えるくらいに適宜調整。
②ベラボンに水分を含ませる
すぐには水と馴染みませんが、
根気よくかき混ぜていくとドロドロになってきます。
③主根部分をベラボンマットで包む
ベラボンが水中で膨張すると
密度が下がりすぎる可能性があります。
できる範囲、将来の土耕環境へ近づけたいところです。
ベラボンの量を調節するか、
または細い筒状の固定具に投入する、
簡易的であれば主根の付け根で強めに縛るなど工夫します。
水中のベラボンマット内の温度は2〜3度上昇し、
現在37〜38度あります。
保温性良好です。
④ミリオンA(ゼオライト)を投入
水質の浄化、維持 が目的。
ミリオンA(珪酸塩白土)を使用しました。
水質の酸度調整
パキプスに適した土壌、
酸度pHはどのくらいだろうか。
この際、
調べてみました。
以前、サボテンオークション日本様のサイトを拝見した際、
粘土質の土壌に生えているパキプスを見ました。
その他、
とある海外の園芸店の文献でオペルクリカリア属の適した土壤pHは「5〜6」と記載されていました⇣
https://www.logees.com/media/care/pdf/Operculicarya.pdf
ちなみに
ベラボンのpHは5.5、あく抜きはpH6.2。(提供:フジック)
- 参考リンク:「あく抜きベラボン | 培養土なら地球に優しいヤシの実チップ「ベラボン」|株式会社フジック」
- https://www.fujick.co.jp/index.php?main_page=bellabon_about_page
今回は水中での検証のため、
手持ちの土壌酸度計ではpHを計測できませんでしたが、
アク抜きベラボンがPH6.2ですので
もう少し水中の酸度を上げるべく(?)、
2割ほど鹿沼土(酸性土)を混入させてみました。
粉入りの鹿沼土⇣
一応、水質計もポチリました⇣
水質計到着⇣
早速、計測してみる⇣
pH5.9〜6.1くらいの結果でした。
今後、株の様子を見ながら酸度調整を試みたい。
■参考:発根済みパキプスの土壌酸度
pH6.5 6.2くらいでした。
このくらいの酸度でも枝は伸びるし、
元気は良いです。
次回の培養土の配合は、
いつもより鹿沼土の比率をアップさせて、
pH5.5〜6くらいを目安につくってみます
(※赤玉土は弱酸性)
エアーポンプを導入
水中に酸素を送り込んだほうが発根しやすいという推論がありましたので、
書籍「ビザールプランツ―灌木系塊根植物からアガベ、ビカクシダまで」にならって、
エアーポンプ を導入しました↓
静音でしたらコレ一択(らしい)です!
接続備品も併せて購入⇣
実際に繋いでみたところ⇣
動作音検証⇣
水心「SSPP-3S」は ほんとに静か。
さすが japan made。
ブクブク音に関してはそれなりに聞こえますので、
夜中はOFFにすることにしました。
18日目
根元から 白い何か が盛り上がってきてる?ような、、、
果たして!?
これまでの施策まとめ(20190831編)
パキプス水耕管理における、
設備環境や施策を以下まとめています。
※書籍やネット情報、及び個人的な経験を元にした施策です。
科学的根拠はありませんのであしからず。
設備環境 |
|
---|---|
備品 |
|
施策 | 温度/31〜 湿度/ 鉢内温度(水温)/35〜
|
関連リンク
まとめ
ふぅ〜
( ´Д`)y━・~~
とりあえず、やれることはやったかなぁ〜
そろそろ動きが欲しいなぁ〜
(続く)
同カテゴリー一覧
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