9月
9, 2019
【〜26日目/vol.3】オペルクリカリア・パキプス現地株の発根管理|水耕編
26
日目
オペルクリカリア・パキプス現地株【Vol.3】の発根管理を始めて26日目となります。
前回の投稿⇣
21日目〜
発根管理を始めて3週間。
目を凝らして分かる程度ですが、
少しづつ芽吹き始めた模様。
ひとまずは安心しつつも、
発根するまでは予断を許しません。
(その後の土耕への切り替えはもっと不安)
パキプス水耕栽培におけるPH、ECの最適値を探る
パキプス水耕栽培に関する
pH/ECの適正範囲は不明 です。
とりあえずはコーデックス全般に通用する(であろう)
土耕環境での適正値 を目安に定点観測してみます。
pHは「5.5〜6.5(弱酸性)」
ECは「1〜2.5(※土耕の場合は 〜1.5)」
※数値に関しては水耕栽培に関する下記リンクを参考にしました
- 【参考リンク】「ECとpHについて 水耕栽培ワンステップ |水耕栽培専門店エコゲリラ」
- https://eco-guerrilla.jp/?mode=f46
- 【参考リンク】「pH&EC |GROW WORKS」
- http://www.grow-works.com/page/13
pH(酸度)について
杵島泰三http://www12.plala.or.jp/green_up/h078.html
pHが中性以上になると微量要素が効かなくなり、酵素が作用しなくなる。その為に植物代謝が行われなくなる
酸性に傾きすぎてもアルカリ性に傾きすぎても、
栄養素の吸収に支障が出ます。
長い間酸性雨に晒されると徐々に土壤の酸化が進みますので、
くんたんや石灰資材でpHを上げる工夫をするなどします。
活性剤や肥料を投与した際も
酸度は変わりやすいので注意が必要です。
- 【参考リンク】pHの調整は、何故植物にとって必要なのか?
- http://www12.plala.or.jp/green_up/h078.html
Ph7.2の水をかけた時の葉は縮んで弱体化したそうです
使用している水質計(PH/ECメーター)⇣
プロ仕様⇣
土壌酸度計はこちら⇣
EC(電気伝導度)について
(株)竹村電機製作所http://www.demetra.co.jp/special/ec.html
ECが高い土壌は、残存している肥料の量が多いことを示しています。ECが低すぎれば土壌中の肥料分が少なく生育不良になり、高すぎれば濃度障害で発芽不良や根傷みによる生育阻害を起こします。
土壌のイオン濃度の総量を表す値ですが、
わかりやすく言うと「土壤の肥料濃度」と捉えてよさそうです。
(栄養素はイオン化された状態で植物に吸収されるため)
濃度障害が引き起こさないためにも、
酸度調整と同様に過剰な肥料投与には気をつけたい。
「メネデール + ハイポネックス液肥 + 水道水」で検証
- 【参考リンク】メネデール | 製品紹介 | メネデール® 花と緑が生みだす 明日への元気
- https://www.menedael.co.jp/products/menedael/
希釈率 | メネデール 70〜80倍(標準は100倍) |
---|---|
水耕環境 | 温室内32〜34度/湿度60〜75%、鉢底ヒーター加温、遮光、適宜霧吹き、ベラボン+鹿沼土、ミリオンA、エアレーション、※水替え、 |
検証期間 | 5日間 |
※ 水替えはPH/EC値次第で適宜実行
経過値
▼開始
水道水 26度/ PH6.3〜6.4 、EC 0.78
▼10分後
水道水+メネデール/31度/PH6.0〜6.1、EC 0.95
▼2時間後
水道水+メネデール+ハイポネックス液肥/36度/PH5.8〜5.9/EC 1.65
▼8時間後〜(以降5日間継続、水質は適宜調整)
水道水+メネデール+ハイポネックス液肥/37度/PH5.7〜6.0/EC 1.8〜2.1
定点観測
▼1日目
▼5日目
コメント
水質環境は悪くないと思いますが、
土耕のほうがかえって覚醒が早いのか?
※次回は「水溶性ケイ酸+ハイポネックス液肥+水道水」で検証予定です
(ケイ酸で細胞を活性させ、肥料吸収を促すのが目的です)
ミリオンAの主成分もケイ酸です⇣
パキプス水耕栽培で有効的な施策(20190910編)
水耕で管理を始めて一ヶ月も経過してませんが、
個人的に有効策と考えるポイントを以下。
①水温35度以上をキープする
土耕と同様に鉢内を温めることが最も大事。
自分の場合は温室内に設置した足元ヒーターの上で温め続けました。
常時35〜39度 をキープしています。
(水替え時もお湯を混ぜて調節しています)
温室設備があった方が温度や湿度の管理はしやすい。
成功率もアップすると思います。
②ベラボンマットはおすすめ
書籍「ビザールプランツ ― 灌木系塊根植物からアガベ、ビカクシダまで」にならい、
ベラボンマットを装着してパキプス水耕に挑戦していますが、
とても良い施策だと思います。
将来の土耕環境を想定した根張促進もそうなのですが、
個人的に助かったのは保温性が高いという点。
水温の維持に一役買ってくれました。
水中のベラボン内は2〜3度高く、
約36~38度あります。
希釈水のみで水耕するよりも
成功率は確実にアップするように思います。
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エアーポンプはコレがおすすめ⇣
まとめ
短期間の定点観測でしかありませんので
活性剤や肥料による影響がどれほどのものなのかは
正直読み取ることができません。
引き続き観測を続けながら
パキプスに適した育成環境を整えていきたい。
(続く)
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