目次1 GEOFLORAとは2 主な機能2.1 自生地を世界地図上にプロット2.2 保全ステータスを色付きで表示2.3 和名・流通名での検索にも対応3 具体的な使い方の例4 利用しているデータソース5 位置情報の精度について6 今後について7 まとめ「この植物はどこに生えているのだろう」「原産地はどんな気候なのだろう」。 園芸や栽培を続けていると、ふとした瞬間にそんな疑問が頭をよぎることがあります。 書籍や論文を丁寧に当たれば分かることではありますが、手間を考えると後回しになりがちです。 そこで、学名を入力するだけで世界中の自生地を地図上に表示できるウェブアプリ「GEOFLORA」を公開しました。 pragmatips.comGEOFLORA - 植物自生地マップ希少植物の自生地を世界地図上に可視化。IUCN・CITESの保全状況も表示。本記事では、どんな場面で役に立つのか、どのように使えばよいのかを順を追ってご紹介します。 GEOFLORAとは GEOFLORAは、植物の学名から自生地・現地写真・保全ステータスをまとめて確認できるウェブアプリです。 ブラウザだけで動作するため、インストールやユーザー登録は必要ありません。パソコンからはもちろん、スマートフォンでもそのままご利用可能です。 ログインすると、ブックマーク機能や過去の検索履歴が使えます。今後も機能追加予定。目的はシンプルで、「栽培している植物が本来どんな環境に生きているのかを、数クリックで把握できるようにする」ことです。 書籍を開くほどではないけれど少しだけ確かめたい、そんな場面を想定して設計しています。 Caudiciform and Pachycaul Succulents: Pachycauls, Bottle-,Barrel-And Elephant-Trees and Their Kin a …Rowley, GordonAmazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています主な機能 機能概要自生地マップ学名を入力すると、GBIF・iNaturalist等の観察記録を世界地図上にプロット現地写真の表示iNaturalist・Wikimediaから取得したCC写真 をピンクリックで閲覧IUCN / CITES表示絶滅危惧度と国際取引規制の附属書区分をバッジで 併記気候帯オーバーレイケッペン の気候区分を地図に重ね、自生地の気候環境を視覚化 和名・流通名検索Wikipedia/Wikidataを経由し、和名や流通名 から学名を自動解決種の比較モード保全ステータスIUCNカテゴリやCITES附属書から絶滅危惧種を一覧検索図鑑パネル観測タイムライン年ごとの観測件数を棒グラフで表示し、 記録の推移を確認ブックマークお気に入りの種を保存し、クイックサーチからワンタップで再検索過去の検索を自動保存(ログイン時)バッジ検索数やブックマーク数に応じ た実績バッジを獲得Today’s Spotlight注目の絶滅危惧種を日替わりで紹介 自生地を世界地図上にプロット GBIF(世界生物多様性情報機構)に登録された観察記録や標本記録をもとに、対象種が実際に確認された位置を地図上に表示します。大陸規模の分布をざっくり眺めることもできますし、ズームインすれば特定の谷や島ごとの産地分布まで追うことができます。 www.gbif.orgGBIFGlobal Biodiversity Information Facility. Free and Open Access to Biodiversity Data.保全ステータスを色付きで表示 IUCN/CITES 表示 IUCNレッドリストのカテゴリ(絶滅危惧IA類、II類など)とCITESの附属書区分を、分かりやすい色付きのバッジで併記します。入手や栽培を検討する際の一次情報として、また、普段触れている植物が野生では今どのような状況に置かれているのかを知る手がかりとして、お役立ていただけます。 IUCN Red List of Threatened SpeciesThe IUCN Red List of Threatened SpeciesEstablished in 1964, the IUCN Red List of Threatened Species has evolved to become the world’s most comprehensive information source on the global conservation status of animal, fungi and plant species.www.meti.go.jphttps://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_wa...和名・流通名での検索にも対応 学名を覚えていなくても、和名やよく使われる流通名から検索できます。内部的にWikipedia日本語版とWikidataを参照して対応する学名を解決しているため、「リュウゼツラン」と入力すればAgave属のページへ、「竜血樹」であればDracaenaへと自動的に接続されます。 具体的な使い方の例 例えば検索欄に「Agave utahensis」と入力してみてください。アメリカ南西部の乾燥地帯に点在する自生地がプロットされ、ユタ州やアリゾナ州の岩場で撮影された写真を同じ画面で閲覧できます。地図右下のコントロールメニューから気候区分を重ねると、原産地がどの気候帯に属しているのかが色分けで視覚化され、自宅での栽培環境を整える際の参考になります。 気候帯表示 モバイル端末では、検索が完了すると画面上部に学名を示す小さなカプセル型のアイコンが現れます。タップすると画面下半分に「図鑑」パネルが立ち上がり、ウィキペディア由来の解説文、分類(科名)、命名者などを続けて確認できます。地図を操作したいときはパネルの「✕」ボタンを押せば閉じられ、上部のアイコンから何度でも呼び出すことができます。 Screenshot 利用しているデータソース 観測タイムライン GEOFLORAは、信頼性の高い国際的なデータベースや公共APIを組み合わせて構築しています。いずれも公式APIを通じて取得しており、元データの更新に合わせて内容も順次反映されます。 GBIF (Global Biodiversity Information Facility) — 観察記録・標本記録 iNaturalist— クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの現地写真 IUCN Red List — 保全ステータス CITES — 附属書区分 Wikipedia / Wikidata — 種の概要、科名、命名者などの分類情報 POWO (Plants of the World Online, Royal Botanic Gardens, Kew) — 学名のサジェスト Plants of the World OnlinePlants of the World Online | Kew ScienceiNaturalistiNaturalistiNaturalist is a social network for naturalists! Record your observations of plants and animals,share them with friends and researchers, and learn about the natural world.位置情報の精度について 「位置要確認」スポット例 GEOFLORAが表示する位置情報は、各データソースに登録された観察・標本記録 に基づいています。これらの記録には、植物園での栽培個体や個人のコレクションとして記録されたデータが含まれている場合があります。 GEOFLORAでは以下のような多段階のフィルタリングを行い、栽培品の混入をできる限り抑えています。 iNaturalistのデータは「研究グレード」かつ「野生」判定 のもののみを取得 GBIFの記録は、植物園・温室など栽培施設に由来するデータセットを除外 CITES掲載種については自生国の分布データと照合し、範囲 外の市民科学記録を除外 記録のメタデータ(栽培フラグ、管理状態など)に基づく個別フィルタリング 統計的な外れ値検出による、他の記録群から大きく離れた 座標の自動フラグ付け それでもすべての栽培記録を完全に排除することは困難であり、地図上のピンが必ずしも野生個体の自生地を示しているとは限りません。分布の傾向を大まかに把握するためのツールとしてご利用いただき、正確な産地情報 が必要な場合は文献や専門機関のデータベースと併せてご確認ください。 今後について 分布データの精度や翻訳の自然さ、モバイル表示の使い勝手など、実際に触れていただいて気になる点があれば、ぜひご意見をお寄せください。栽培者や植物に関心のある方々の声を受け止めながら、少しずつ改善を重ねていく予定です。 まとめ GEOFLORAは、「原産地を知る」という行為をもう少し身近にするために作ったツールです。書籍を開くほどではないけれど、ちょっと確かめておきたい。そうした場面で使える、軽くて静かな道具でありたいと考えています。気になる植物の学名や和名を入れて、その植物がどこで、どのように生きているのかを一度のぞいてみてください。 pragmatips.comGEOFLORA - 植物自生地マップ希少植物の自生地を世界地図上に可視化。IUCN・CITESの保全状況も表示。珍奇植物 ハビタットスタイルshabomaniac!, 河野忠賢発売日: 2022/10/26Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています 記事が良かったら ↓ ポチッと
学名から植物の自生地・分布を世界地図で検索できるウェブアプリ「 GEOFLORA」をリリースしました
目次
「この植物はどこに生えているのだろう」「原産地はどんな気候なのだろう」。
園芸や栽培を続けていると、ふとした瞬間にそんな疑問が頭をよぎることがあります。
書籍や論文を丁寧に当たれば分かることではありますが、手間を考えると後回しになりがちです。
そこで、学名を入力するだけで世界中の自生地を地図上に表示できるウェブアプリ「GEOFLORA」を公開しました。
本記事では、どんな場面で役に立つのか、どのように使えばよいのかを順を追ってご紹介します。
GEOFLORAとは
GEOFLORAは、植物の学名から自生地・現地写真・保全ステータスをまとめて確認できるウェブアプリです。
ブラウザだけで動作するため、インストールやユーザー登録は必要ありません。
パソコンからはもちろん、スマートフォンでもそのままご利用可能です。
目的はシンプルで、「栽培している植物が本来どんな環境に生きているのかを、数クリックで把握できるようにする」ことです。
書籍を開くほどではないけれど少しだけ確かめたい、そんな場面を想定して設計しています。
Caudiciform and Pachycaul Succulents: Pachycauls, Bottle-,Barrel-And Elephant-Trees and Their Kin a …
Amazon楽天市場Yahoo
主な機能
自生地を世界地図上にプロット
GBIF(世界生物多様性情報機構)に登録された観察記録や標本記録をもとに、対象種が実際に確認された位置を地図上に表示します。大陸規模の分布をざっくり眺めることもできますし、ズームインすれば特定の谷や島ごとの産地分布まで追うことができます。
保全ステータスを色付きで表示
IUCNレッドリストのカテゴリ(絶滅危惧IA類、II類など)とCITESの附属書区分を、分かりやすい色付きのバッジで併記します。
入手や栽培を検討する際の一次情報として、また、普段触れている植物が野生では今どのような状況に置かれているのかを知る手がかりとして、お役立ていただけます。
和名・流通名での検索にも対応
学名を覚えていなくても、和名やよく使われる流通名から検索できます。
内部的にWikipedia日本語版とWikidataを参照して対応する学名を解決しているため、「リュウゼツラン」と入力すればAgave属のページへ、「竜血樹」であればDracaenaへと自動的に接続されます。
具体的な使い方の例
例えば検索欄に「Agave utahensis」と入力してみてください。
アメリカ南西部の乾燥地帯に点在する自生地がプロットされ、ユタ州やアリゾナ州の岩場で撮影された写真を同じ画面で閲覧できます。地図右下のコントロールメニューから気候区分を重ねると、原産地がどの気候帯に属しているのかが色分けで視覚化され、自宅での栽培環境を整える際の参考になります。
モバイル端末では、検索が完了すると画面上部に学名を示す小さなカプセル型のアイコンが現れます。タップすると画面下半分に「図鑑」パネルが立ち上がり、ウィキペディア由来の解説文、分類(科名)、命名者などを続けて確認できます。地図を操作したいときはパネルの「✕」ボタンを押せば閉じられ、上部のアイコンから何度でも呼び出すことができます。
利用しているデータソース
GEOFLORAは、信頼性の高い国際的なデータベースや公共APIを組み合わせて構築しています。いずれも公式APIを通じて取得しており、元データの更新に合わせて内容も順次反映されます。
位置情報の精度について
GEOFLORAが表示する位置情報は、各データソースに登録された観察・標本記録 に基づいています。
これらの記録には、植物園での栽培個体や個人のコレクションとして記録されたデータが含まれている場合があります。
GEOFLORAでは以下のような多段階のフィルタリングを行い、栽培品の混入をできる限り抑えています。
それでもすべての栽培記録を完全に排除することは困難であり、地図上のピンが必ずしも野生個体の自生地を示しているとは限りません。
分布の傾向を大まかに把握するためのツールとしてご利用いただき、正確な産地情報 が必要な場合は文献や専門機関のデータベースと併せてご確認ください。
今後について
分布データの精度や翻訳の自然さ、モバイル表示の使い勝手など、実際に触れていただいて気になる点があれば、ぜひご意見をお寄せください。栽培者や植物に関心のある方々の声を受け止めながら、少しずつ改善を重ねていく予定です。
まとめ
GEOFLORAは、「原産地を知る」という行為をもう少し身近にするために作ったツールです。書籍を開くほどではないけれど、ちょっと確かめておきたい。そうした場面で使える、軽くて静かな道具でありたいと考えています。気になる植物の学名や和名を入れて、その植物がどこで、どのように生きているのかを一度のぞいてみてください。
珍奇植物 ハビタットスタイル
Amazon楽天市場Yahoo
記事が良かったら ↓ ポチッと