目次1 1. 播種時期と適正温度2 2. 播種環境の準備(保湿と容器)3 3. 発芽までの管理プロセス4 4. 最難関!発芽後の育成ポイント4.1 「溶ける」を防ぐ用土選び4.2 失敗から学ぶ:ピートモス単用は避ける5 5. 総括発芽難易度 3点冬型塊根植物の代表格、チレコドン・ペアルソニー(和名:白象)。その種子は、粉のように極めて小さい「微細種子(びさいしゅし)」です。播種(種まき)の際は、鼻息で飛ばさないように本気で気をつけましょう(・∀・) 微細な種子 種子は鮮度が命です。保存状態にもよりますが、採取から数ヶ月も経過すれば発芽率はガクンと落ちてしまいます。入手したら、できるだけ早めに撒くことをおすすめします。 1. 播種時期と適正温度 紙を折って谷折り溝を利用して播種 T.ペアルソニーは涼しい環境を好みます。発芽に適した温度は 10℃〜20℃前後 が目安です。 日本の気候であれば、最高気温が20℃を下回ってくる秋〜冬(10月下旬〜12月頃)がベストシーズン。あまり温度が高すぎると、種子が蒸れて腐ってしまうリスクが高まります。 2. 播種環境の準備(保湿と容器) 微細種子は乾燥に弱いため、発芽までは徹底した高湿度環境を維持する必要があります。土に種を撒いた後は、ラップで密封したり、透明な蓋付きの収納ボックスに鉢ごと入れるなどして、湿度100%近い環境を作ります。必要に応じて、鉢底を水に浸す腰水(こしみず)管理をするなどし保湿します。 蓋付きのタッパーや食品容器を活用すると管理が楽です ラップをする場合は、観察しやすいようにピーンと張るのがコツ ラップして腰水 3. 発芽までの管理プロセス 環境が合えば、早くて3日〜1週間ほでチラホラと動き出します。あまりに小さい緑色の点なので、肉眼では見落としやすいレベルです。 ラップ越しに発芽を確認 播種から14日後の様子。写真は除湿剤(ドライペット等)の空き容器を再利用 ラップ内は常に結露しているくらいの湿度が理想 4. 最難関!発芽後の育成ポイント 正直に申し上げますと、チレコドン実生は「発芽させること」よりも「発芽後の維持」の方が圧倒的に難しい印象です。小生も何度も失敗していますが、いつのまにか溶けるように消滅していることは日常茶飯事で・・^^; 表土はピートモス 幼苗のうちは水を切らすとすぐ枯れますが、かと言って蒸れたり通気性が悪いと、カビや菌にやられて溶けてしまいます。「湿度を保ちつつ、新鮮な空気を送る」という絶妙なバランスが求められます。 カビ防止には「空気の動き」が重要です。「密閉容器の蓋を少しずらす」「弱いサーキュレーターの風を遠くから当てる」など工夫されてください。「溶ける」を防ぐ用土選び 対策として最も重要なのが土選びです。用土内に有機肥料(腐葉土、バーク堆肥、動物性肥料など)が含まれていると、高湿度環境下ではカビや腐敗菌の温床になりやすく、結果的に苗が溶けます。 せめて塊茎(イモ部分)が形成され、ある程度大きくなるまでは、赤玉土や日向土、鹿沼土といった「無機質の用土」のみを使うのが安全です。種が小さいので、表土には「極細粒(ごくさいりゅう)」の土を敷きましょう。 創和 赤玉ボール細粒 14L1,722円(11/30 11:49時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています失敗から学ぶ:ピートモス単用は避ける 過去に「ピートモス(酸性の調整用土)」オンリーで試したことがありますが、これは失敗でした。 失敗例 発芽までは順調でしたが、保水性が高すぎて過湿になりすぎたのか、最終的に全滅(溶ける)という結果に。ピートモスは使うとしてもごく薄く表土だけに留め、中間層以降は水はけの良い粒状土にするのが良さそうです。 表土にバーミキュライト(無菌・保水性あり)を混ぜた例 ある程度育ち、塊茎ができるまでは腰水管理を続けた方が水切れリスクを減らせて安心です。 播種後一ヶ月くらい。表土は赤玉細粒 サカタのタネ かんたんタネまき・さし芽の土 ジフィーミックス 4L732円(11/30 11:49時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています5. 総括 成功するとこうなります(超密!!) ペアルソニーの成長は非常に遅いですが、その分、自らの手で大きく育て上げた時の喜びはひとしおです。難しいからこそ面白い。 目指せ実生マスター!(^O^)/ 【種子】Tylecodon Paniculatus ◆チレコドン・パニクラタス◎阿房宮/むっちりした樹形にこん棒状の葉を持つ…280円(11/30 11:49時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載していますRelated Postsアルブカ・ナマクエンシス播種のノウハウ Albuca namaquensis冬型球根植物アルブカ・ナマクエンシスの実生記録。発芽の鍵とな…ペラルゴニウム・クリズミフォリウム(山伏天狗)の播種ノウハウ Pelargonium crithmifolium冬型塊根植物ペラルゴニウム・クリズミフォリウム(山伏天狗)の…オトンナ・フルカタの播種ノウハウ Othonna furcata冬型コーデックス、オトンナ・フルカタの実生ガイド。低温湿潤処…ペラルゴニウム・トリステの播種ノウハウ Pelargonium tristeペラルゴニウム・トリステの種子を低温湿潤処理&腰水管理で安定…記事が良かったら ↓ ポチッと
チレコドン・ペアルソニー(白象)の播種ノウハウ Tylecodon pearsonii
目次
発芽難易度
冬型塊根植物の代表格、チレコドン・ペアルソニー(和名:白象)。
その種子は、粉のように極めて小さい「微細種子(びさいしゅし)」です。
播種(種まき)の際は、鼻息で飛ばさないように本気で気をつけましょう(・∀・)
種子は鮮度が命です。
保存状態にもよりますが、採取から数ヶ月も経過すれば発芽率はガクンと落ちてしまいます。
入手したら、できるだけ早めに撒くことをおすすめします。
1. 播種時期と適正温度
T.ペアルソニーは涼しい環境を好みます。
発芽に適した温度は 10℃〜20℃前後 が目安です。
日本の気候であれば、最高気温が20℃を下回ってくる秋〜冬(10月下旬〜12月頃)がベストシーズン。
あまり温度が高すぎると、種子が蒸れて腐ってしまうリスクが高まります。
2. 播種環境の準備(保湿と容器)
微細種子は乾燥に弱いため、発芽までは徹底した高湿度環境を維持する必要があります。
土に種を撒いた後は、ラップで密封したり、透明な蓋付きの収納ボックスに鉢ごと入れるなどして、湿度100%近い環境を作ります。
必要に応じて、鉢底を水に浸す腰水(こしみず)管理をするなどし保湿します。
3. 発芽までの管理プロセス
環境が合えば、早くて3日〜1週間ほでチラホラと動き出します。
あまりに小さい緑色の点なので、肉眼では見落としやすいレベルです。
4. 最難関!発芽後の育成ポイント
正直に申し上げますと、チレコドン実生は「発芽させること」よりも「発芽後の維持」の方が圧倒的に難しい印象です。
小生も何度も失敗していますが、いつのまにか溶けるように消滅していることは日常茶飯事で・・^^;
幼苗のうちは水を切らすとすぐ枯れますが、かと言って蒸れたり通気性が悪いと、カビや菌にやられて溶けてしまいます。
「湿度を保ちつつ、新鮮な空気を送る」という絶妙なバランスが求められます。
「溶ける」を防ぐ用土選び
対策として最も重要なのが土選びです。
用土内に有機肥料(腐葉土、バーク堆肥、動物性肥料など)が含まれていると、
高湿度環境下ではカビや腐敗菌の温床になりやすく、結果的に苗が溶けます。
せめて塊茎(イモ部分)が形成され、ある程度大きくなるまでは、赤玉土や日向土、鹿沼土といった「無機質の用土」のみを使うのが安全です。
種が小さいので、表土には「極細粒(ごくさいりゅう)」の土を敷きましょう。
創和 赤玉ボール細粒 14L
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失敗から学ぶ:ピートモス単用は避ける
過去に「ピートモス(酸性の調整用土)」オンリーで試したことがありますが、これは失敗でした。
発芽までは順調でしたが、保水性が高すぎて過湿になりすぎたのか、最終的に全滅(溶ける)という結果に。
ピートモスは使うとしてもごく薄く表土だけに留め、中間層以降は水はけの良い粒状土にするのが良さそうです。
ある程度育ち、塊茎ができるまでは腰水管理を続けた方が水切れリスクを減らせて安心です。
サカタのタネ かんたんタネまき・さし芽の土 ジフィーミックス 4L
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5. 総括
ペアルソニーの成長は非常に遅いですが、その分、自らの手で大きく育て上げた時の喜びはひとしおです。
難しいからこそ面白い。
目指せ実生マスター!(^O^)/
【種子】Tylecodon Paniculatus ◆チレコドン・パニクラタス◎阿房宮/むっちりした樹形にこん棒状の葉を持つ…
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